S15 シルビア 6MT用シフトブーツホルダー

正方形

S15シルビアの乗っていて気になるのが部品の劣化。もう20年以上も前の車なので一度わ割れてしまうと、新品の入手が難しいと思います。

S15シルビアだけにとどまらず、旧車の部品を復刻する活動をしようと思い、その第一弾としてこの6MT用シフトブーツホルダーを開発しました。

なぜこの部品を作ろうとしたか?

この部品、オーディオ交換等内装部品を外す時、シフトブーツを外すことになるのですが、その時にこの部品の爪が折れてしまう事があります。しかもオーディオ交換等何度も外す機会があるため、そのリスクは結構高め。

4箇所の爪が折れやすい部品なんです・・・

自分のシルビアにも購入時にはすでに爪が折れていて、シリコンコーキング剤で固定されていました。

この部品のみを交換したらいいという話なのですが、この部品のみの販売はされていません。シフトブーツと、ブーツを固定するパネルのASSYで購入することになります。そのため、この部品のために1万円以上かかってしまうんです。

自分がシルビアを今後も大切に乗っていこうと考える中で、”替えの部品がなくなって困る” という状況を減らしたい、多くの困っているオーナーさんの助けができればいいなと思い、今回開発することにしました。

純正パーツの問題点

実は純正パーツの形状を見ていると確かに爪が折れやすい形状になっていることに気づきます。
爪の引っかかる部分と爪の根元の距離が短いのです。それにもかかわらず引っかかる部分が求める変形量が比較的大きいため、外す時に変形許容限界を超えて、根本から爪が折れてしまう事が想像できます。

爪の引っかかる部分がブーツ形状を出すためのリブと一体化しており、力をかけると折れやすい形状になっている

元々は上下2箇所にある凹形状の部分を内張剥がしなどでブーツの上から押して、部品自体を変形させて外すように設計されたものと思います。金型を使った樹脂成形で作られているので、ヒケを生まないようにする形状にするなど量産を安定して行うためにこの形に行き着いたのだと想像します。

ただしユーザー目線で見ると、ユーザーが外したい方法を取ると、どうしても爪が折れやすいという問題を抱えた部品になってしまっています。

rino products で Re-design

これが問題点を改善を踏まえて設計を行い、製造したブーツホルダーです

この部品を作るために、まず3Dスキャナを使って部品のスキャンを行い、そのスキャンしたデータから3Dデータを再現しています

スキャナを使って再現をしたもののやはり取り付けてみると微妙に形状が違うところがあり、何度も作り直しをしました。そうすることで、取り付けた際の見た目はほぼ純正と変わりありません。

実は左が今回のパーツ。差がわからないということですね。

もちろんただコピーするのではなく、改善したものを作るという目的もあるので、爪が折れやすい部分を折れにくいように設計修正しました。

左が純正、右が今回開発したブーツホルダーの試作品

写真でわかるように爪が大きく変形できるよう、爪が引っかかる部分と根元の距離を伸ばしました。こうすることで許容できる変形量を増やし、爪が折れにくいように工夫しています。

また、今まで自動車用の部品を作ってきた経験から今回も高い耐屈曲性を持つPA12(ポリアミド12)というメーカーでも自動車部品に利用されている材料を使うことにしました。

真ん中と上の材料がPA12。
ナイロン12とも呼ばれています

この黒い部品がPA12なのですが、これを純正部品で使われているABSを使って行うと、折れたり、変形したままになってしまいます。

このように形状、材料の2つのアプローチで改善を行い、簡単に壊れない、雑に扱っても問題ないシフトブーツホルダーを3Dプリンタを使って作り上げました。

製造に関してはコマンダーホルダー同様、業務用のプリンタを使い製造しています。今回は中国で業者を見つけ、実際に会社訪問をしたうえで発注をしました。
どういった会社で製造したか等の情報は下記noteをご覧いただけると幸いです。

https://note.com/norippy/n/nb6e82b111bb5

ぜひ使ってください!

2023年現在、私が海外駐在のため中国に住んでいることもあり作ったものの販売がスムーズにできないところがあります。とはいえ販路は確保したので、下記リンクのrino products storeにて頒布を行います。

https://rinoproducts.booth.pm/items/4457342

1stロットはベータテストになります。そこで得たフィードバックをもとに修正(しないかもしれません)、一般販売、業者販売を開始したいと思います。

もしご興味がある方はまず有償ではありますが、ベータテスト版のご購入をしていただければ幸いです。

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